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NFTアートの市場規模とは?急速にNFT市場が拡大した理由とは?

NFTアートの市場規模はどれぐらいなのでしょうか?また2021年に急速にNFT市場が拡大した理由とは?

現在NFT市場に関しては、アメリカを中心としてたくさんのユーザーと資金が流入して、急速に拡大しています。また、大手企業も続け様に参入しており、トレンドとなってきていいます。

こちらの記事では、NFTの現在の市場規模について解説します。

NFTの市場規模

NFTの市場規模は、拡大中です!

それでは、NFTの市場規模に関しては、どの程なのでしょうか?NFTのデータサイトのNonFungibleが提出する報告書によると、NFTの市場規模に関しては2019年時点においては約1億4000の万ドルではあったのですが、2020年にはおよそ3億3800万ドルと約2.41倍、年間成長率141%へ拡大しました。

また、NFTの取引高の推移をチェックしてみると、2020年の第4四半期ではおよそ9380万ドルとなっていましたが、2021年の第1四半期ではおよそ20億ドルと約21.3倍、成長率2032%とものすごく増加しています。

では、どうして2020年、更に2021年の第1四半期で市場が拡大してきているのでしょうか?

NFTマーケットプレイスのほとんどは、イーサリアム(ETH)をベースとし、ERC721というような規格で発行されていて、そのマーケットプレイスを作り上げている仮想通貨が、2020年10月頃から上昇を始め、2021年に入ってからさらに上昇の加速度を増加してきたことが一つにあると思います。

この背景にあるのは、新型コロナウイルスが影響を及ぼして、グローバル規模で金融緩和が行われたことに始まります。この理由によって市場にマネーが余って、インフレのヘッジとして仮想通貨市場へたくさん資金が流れ込んだことにより価格が急上昇しました。

2つ目の理由には、上記で述べたNFT史上最高落札額となったクリスティーズでのBeepleのオークションであったり、ツイッターの創業者であるジャック・ドーシーが、初めてのツイッターでの投稿をNFT化し販売して、291万5835ドル(約3億1600万円)と高額で競り落とされるなど、著名人によるNFT販売が盛んになり、その落札額の大きさ等々も含め関心度を増したことが列挙できます。

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NFTの成長性

今後も期待できる成長性のあるNFTです!

最大の背景は、暗号資産というようなメガトレンド

NFTのグローバルでの取引規模に関しては、2021年に入って、前年比で50倍の1.5兆円を超える見込みで、すごい勢いで拡大しています。

2021年にたちまちNFT市場が拡大した背景にあるのは、大きく3つの要素があります。

  1. メガトレンドとしての暗号資産市場の隆盛
  2. チャネル、インフラ、マーケットプレイスなどの取引環境の充実
  3. コンテンツの充実

一番初めに、ビットコイン、イーサリアムに象徴される暗号資産に関しまして、知名度の向上に伴う新規投資家の参入や、米国における先物ETFの承認など規制整備にともなう資金流入等によって、グローバル規模で暗号資産ホルダーの数が数千万人を超えて、暗号資産全体の時価総額が200兆円を越えるなど、市場全体がすごい勢いで成長しています。

そういった状況の中、暗号資産の投資家がNFTにおける初期のメインの購買層であったことと、マーケットプレイスにおいてNFTが暗号資産建てで取引される傾向が強いことから、NFTにおいてもリーチできる投資家の数がすごい勢いで増加してきたことなどがその背景にあります。

その次に、NFTを活用したゲームであったり「エントリーレベルが低いサービスの出現、ツイッターによるNFT認証機能の追加であるとか、現実の上でNFTを活用することが出来る場が増加傾向にあることに加え、Openseaに代表される取引プラットフォームが整備されたことで取引が活発化したことが列挙されます。

その他、NBA、サッカー、F1などこれまで大規模なファンを持ち続けていたIPコンテンツが参入することにより、メディアでの露出数が加速度的に増えたこともあったので、暗号資産投資家にとどまらない、なお一層多くのユーザーが市場に参入してきたことも大きな要因になります。

まとめ

NFTではアート分野がまず人気を博し、デジタルアート作家のBeepleの作品が約75億円で落札された事をはじめ億単位の取引が連続することでバブルの様相を見せていることも事実です。大きく取り沙汰されることで、市場の活性化を促進したことも間違いないですが、中長期的な市場の成長はさらに続くと判断しています。

その大きな要因は、中長期的な暗号資産への資金流入がこれから先も続くこと、また具体的なサービスがバラエティーに富んだ分野で波及することによって、一般ユーザーを対象に広く市場が拡大していくという2つの不可逆なトレンドの存在です。

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